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沖縄の秋告げ鳥、サシバ

  • 執筆者の写真: meguroterumi
    meguroterumi
  • 10月11日
  • 読了時間: 2分

        

 

こんにちは、もしくはこんばんは。塚崎良です。

今回は、沖縄の秋の風物詩サシバについてお話しします。


サシバはタカ属サシバ科の渡り鳥で、日本本土では夏鳥として4月から8月ごろまで、標高1000メートル以下の山地で見られます。彼らは秋になると渡りを始め、南西諸島や東南アジア、ニューギニア地方などグループによって様々な越冬地に向かいます。

そのグループの中には、奄美諸島や沖縄本島、石垣島や宮古島などの南西諸島で一冬を過ごすものもあり、国頭村内でも10月から3月の初旬にかけて、頻繁に声を聞いたり姿を見かける鳥のひとつです。しかし、日本国内では数が少なく、絶滅が危ぶまれている種類の1つになっています。推測ですが、中国大陸やインド、東部など、日本以外の生息地のものを含めて、南西諸島は渡りのコースになっており、まとまった数の個体が羽を休めに来るのであろうと思われます。

沖縄の昔からの季節の移り変わりの指標として、本土の気候が涼しくなり、北風が吹くようになると、その北風に乗ってサシバがやってくると言い伝えられています。宮古島などでは寝込みを襲って捕獲して食用にする習慣があったようです。おとなしい鳥なので子どもの遊び道具として利用するなどもありましたが、今は鳥獣保護法で捕獲や飼育等が禁止されている種になります。


鳴き声は、ピヨローと、よく通る大きな声で、鳶のように旋回しながら何度も泣きます。アクセントは、ピヨの[ピ]よりも、[ロー]のほうが強い独特な鳴き方なので、簡単に聞き分けられると思います。ちなみに今年は、10月5日に国頭村にある自宅で初鳴きを観測しています。今の時期はまだまだ数が少ないですが、歳が明ける頃にはどこに行っても必ず1羽は見かける位たくさん集まってきているので、沖縄へ冬場にいらした際はぜひ探してみてくださいね。


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